人気ブログランキング | 話題のタグを見る
オバカ丸出し
ある日、「足が弱くて搭乗口まで車椅子を使うお客様がいるのでケアお願い!」と言うカウンター・スーパーバイザー(出発線カウンターの責任者)からの司令の元、お客さんの所に行ってみると、そこにはとても感じのよい老夫婦が私を待っていた。服装も気取らずシンプルだがおしゃれで上質のものという感じがしたし、私に挨拶をして下さった時の話し方や動作ですぐにちょっと普通の人とは違うなぁというのがわかった。

そのご夫婦はとっても気さくで、特に奥さんはほんとによくしゃべる人で、搭乗口までの道のり、今までの旅行の話や、これからの予定など楽しく関西ノリで話してくださり、私の日常の何気ない話なども聞いてくれとても楽しかった。

便出発後に奥さんが言った事を思い出した。「今回の旅先では講演会等などをひかえててねぇ~強行スケジュールなのよねぇ。」とか「主人はおたくの機内誌に記事を書いてた事もあってねぇ~」等など。後になって「講演会?機内誌に記事を書く?ん?」と気になったので、カウンターに戻って先輩に「さっきの人有名人なんですかねぇ?」ときくと、先輩が「あ、やっぱり?!どっかで見た事あると思っててん!」というので調べてみると、その人はなんとも有名な直木賞受賞作家様であった。

何も知らないおバカな私は「講演会?楽しそうですねぇ~。あっ、モノを書く仕事をされてるんですか~。へ~、かっこいいですねぇ!」とコメントしてたのであった。しかし、あんなに気さくな有名人は初めて見た。
その後すぐに、本屋に走ってその人の著書をかったミーハーな先輩と私。

もう遅いけど。でも知ってたらもっと知的な話でもできたのにな~
by tamaptamap | 2004-12-23 20:03 | グランドホステス時代
<< smuggler 生まれて初めてのアナウンス >>