随分と放置しておりました。毎日バタバタしておりますが母子共に元気満開でございます。 最初の6週間が一番シンドイ、それを過ぎると大分楽になるから!とみんなに励まされ過ごした7月8月、気がつけば本当にその通りで最近やっと心に余裕ができてきました。あっという間に2ヶ月たってしまった。 書きたいことはいっぱいあるのですが、とりあえず忘れぬうちに出産の記録をば。 妊娠後期に入ったくらいから子宮底長が少ーし短めで、6月の検診で、やはり赤ちゃんの大きさが気になるので受けさせられたエコーで(オーストラリアではエコーは何もなければ通常初期に一回、中期に一回の合計2回のみ)胎児発育不良(IUGR)の可能性があると診断されました。 それから週に3回病院に通って赤ちゃんの心音と羊水の量をモニターすることになったので、7月9日まで働くつもりだったのに、急遽産休に入らせてもらいました。少しでも赤ちゃんが苦しんでる兆候があればすぐに誘発して分娩しましょうといわれ、どきどきしながら病院に通い始めました。 でも、毎回の検査で心音も羊水も血流も正常だったので、お母さんがアジア人で細身だから赤ちゃんもそれに合わせて小さいだけで健康そのもの!とドクターにも太鼓判を押してもらってたのに、7月4日の朝の検査でいきなり羊水の量が激減していました。これは赤ちゃんにとって苦しい環境らしい。妊娠36週4日目でした。 それと関係あるのかどうかわからんけど、乾燥とは程遠いたまぴーの肌、その日は朝から妙にめちゃカサカサして手の甲なんか表面が粉吹いて真っ白になってました。体中の水分を子宮に送ろうと体が頑張ってたのかしら。 「ドクターと相談してくるからちょっと待ってて。あと、今から食べ物飲み物一切禁止で!」といわれたのが朝の9時ごろかな。 待合室で1時間以上待ちながら雑誌を読んでたら、子供につける名前のアイデアをもらった、とある日本の伝統工芸の記事がありました。「あら、オーストラリアの病院の待合室でこんな記事に出会うなんて、なんとめずらしい。」と思ってたらドクターに呼ばれて「今からすぐ促進剤打ってすぐに赤ちゃん出しましょう。」といきなり診断。今から思うと、雑誌を通して赤ちゃんからの「今から出てくるよ!」というメッセージやったんかな。 その週に仕事を終えてから色々準備するつもり(←ちょい遅い。いつもギリギリまで放置する悪い癖)だったので入院グッズのパッキングをしてなかったので、「一回家に帰って荷物取りに行きたいんですけど・・・」と聞くと「だめ!今すぐ入院!!!」とドクター。 その場で子宮口を開くのに、初めての内診されたですが(オーストラリアでは通常出産まで内診はありません)、これがめちゃ痛い!グリグリ~~とされて体がのけぞりましたよ。 急いで仕事中のトラさんに電話して、家で入院グッズをパッキングしてもらい病院に呼び寄せました。 案の定、「どれがいいんかわからんかったから」と赤ちゃんの服もいっぱい持ってきてパンパンの鞄3つ持ってきた割には欲しいものが入ってなかったりしたので、次の妊娠の時にはもっと早めにちゃんと準備しよう。 それから分娩室に移動し、人口破水させられて、12時頃オキシトシン(陣痛促進剤)投与開始。 赤ちゃんが小さいから、赤ちゃんが陣痛に耐えられなくて緊急帝王切開になる可能性があったので、9時から絶飲絶食でお腹が空きすぎてそれがめちゃつらかったです。助産師さんがビスケット2枚とオレンジジュースをくれてそれをチマチマ食べて、後は点滴で栄養補給。 最初の5時間くらいは陣痛も全然痛くなくって「何これ、出産ってもっと痛いんかと思ってた~」と余裕こいてトラさんと助産師さんとワイワイ過ごしてました。赤ちゃんのサイズを考慮して促進剤も少しずつの投与やったからかな。 それが夕方の5時くらいからだんだんと痛みが強くなってきて、子宮口が5cm開いてから8、9cmに向かうまでが結構辛くてだんだん無言に。隣でトラさんがツナサンドを食べていたのですがその魚臭さと陣痛の痛みで吐きそうになりました。陣痛が来る度にトラさんの手を握り締めて笑気ガスを吸いながら耐えました。私握力かなり強いほうなので、手が粉砕するかと思うくらい痛かったらしい(笑) 分娩室はめちゃくちゃ寒いしほぼ裸の病院着だったので、マフラーとハイソックス履いて震えながら耐えました。 一番辛いのはいきみたいのにいきませてくれない時点。陣痛の波が来るたびに「いきみたいってゆうてるやん!!!(怒)」と懇願して、助産師さんが「だめ!」っていうやりとりを何回もしました。だめな時にいきんでしまって、アソコが裂けて二つの穴が一つになってしまった知人の話を友達から後で聞いて、ここでがんばって我慢しててよかった~と思いました。しかし、赤ちゃん産むのって本当に大きなう○こを出す感覚とまったく同じですね。 やっと次の陣痛でいきんで!って言われてから頑張っていきんでたんですが、赤ちゃんの頭がつっかえてたので、会陰切開させられて、アソコに唐辛子を塗られたような、じんわり熱いヒリヒリした感覚があって、それから結構すぐにヌルーンと暖かい液体と共に、21時49分、2010gですが元気な赤ちゃんが誕生しました。 コンタクトレンズははずして、ヘッドフォンでCDを聞いて集中していたので眼鏡が邪魔で裸眼だったので、生まれた瞬間もはっきり見えず、「めがね、めがね」と横山やすし節を連発してた非常に残念なド近眼たまぴー。 あと、トラさんが間違えた服ばっかり持ってきたので、生まれてすぐに着せてあげたかった服を着せれなくてそれも非常に残念。 でも、真っ白の胎脂で覆われてちょっと怖い容貌でしたが、胸の上にいる生まれたてホヤホヤのわが子はやっぱかわいい。隣のトラさんとこれから親子3人でがんばっていこうなぁ、と愛しい気持ちが繋がって胸がこみ上げてきたのを覚えてます。なんせ小さいからということで、出産時は通常分娩室にはこない小児科医やいろんな人がスタンバってシリアスな雰囲気だったのですが、APGARスコアーも満点で元気な赤ちゃんがでてきたのでした。 退院した時にもらった出産の記録を見ると、 第一ステージ 4時間15分 (規則的な陣痛が始まって子宮口が全開するまで) 第二ステージ 0時間34分 (いきんだ時間) 第三ステージ 0時間6分 (胎盤だすのに要した時間) となってます。かなり安産やったと思います。 何せ小さく生まれたので体温と血糖値のモニターがすぐに必要だったので、すぐにNICUに連れて行かれた赤ちゃん。知らぬ間に胎盤も出していて、次はアソコの縫合。局部麻酔をもう一度打ってくれたけど、効き目が短くて最後は縫ってる感覚と痛みがやってきて、笑気ガスで耐えました。この笑気ガス、人それぞれですが、私は出産中もいい感じにハイになれてよかったです。 出産の痛みよりも、子宮口開くのと、破水するのと、開き具合を確認するのにされた内診と、会陰縫合とその時におケツの穴に何度も指突っ込まれた痛みの方が印象に残ってます。 妊娠後期に入る前に習ったHypnobirthing(出産催眠法)の呼吸法に集中してたのもあってか、私の出産の感想は「もっと痛いのかと思った」です。これについては今度書きます。 次は入院生活について。続く~
by tamaptamap
| 2011-09-09 12:50
| たまぴーの妊娠・出産
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