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グラホがパスポートをジロジロ見る理由
チェックインカウンターでグラホは、お客さんのパスポートをしっかりみなければなりません。ここでしっかりしておかないと、出国審査、または渡航先の入国審査で引っかかった時に、グラホの責任になります。




本人かどうか...国籍と目的地に見合ったビザ、渡航書類、条件が揃っているか...オーバーステイしてないか...もちろん偽造のパスポート/ビザではないか...etc etc.......まるでイミグレーションの様にパスポートをジロジロしっかり見なければなりません。(偽造のパスポートやビザは結構見たことありますが、少し触ると意外と簡単にわかりますね。)

以前に少しお話した、INAD(inadmissible passenger=入国拒否旅客)なんかを出してしまった日にゃ、国ごとに金額は違いますが、一人につき何十万もの罰金が航空会社に科せられます。そして、その後の処理ももちろんその航空会社がしないといけないので、かなりめんどくさい。以前、私の担当する到着便でINADになった人がいて、ケアしたり、次便の手配したりなんかで夜中の2時半までかかった事もあります。

渡航書類に不備はなくとも、イミグレーションが「虚偽申告」と判断して入国拒否になった場合は、費用は国が負担するのですが(この場合、上告できますが、勝てる可能性はかなり低いらしい)、グラホの見落としが原因でのINADも時々あります。ので、みんなピリピリしてチェックしてるのです、パスポートを。時々少し質問などさせていただく場合もあるかと思います。

しかし、旅行しまくってる人のパスポートは、スタンプが多すぎて見づらい。ビザも何個もあって、日本の入国期限ステッカーも一杯貼ってあって、どれがどれやらわからない。そんな時は時間がかかります。でも、パスポートをジロジロ見られることが嫌な人もたまにいます。「あなた達はたかが航空会社なのに、なんでそんなイミグレーションみたいなことをするのですか。」と怒られます。しかし、こういう理由があるのです。わかってくださいねー。とグラホからお願い。
by tamaptamap | 2004-12-23 20:22 | グランドホステス時代
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